天文学者が初めて、生命を維持できる可能性のある温暖な岩石系外惑星を取り巻く大気を発見した。地球から約50光年離れた場所にあるこの惑星は「LHS 1140b」と名付けられている。
ハーバード大学のコリン・ケルビム氏率いる研究チームは、2024年にチリのラス・カンパナス天文台で同惑星を観測中にこの大気を検出した。研究チームは励起ヘリウム原子を示すスペクトル線を特定し、これを惑星の大気から漏れ出しているガスであると解釈している。
今回の発見は、これまで巨大な惑星や極めて高温の惑星でしか確認されていなかった大気検出において、大きな転換点となる。LHS 1140bは小さなM型矮星のハビタブルゾーン(生命居住可能領域)を公転しており、今後の研究対象としての注目度が高まっている。
2025年に行われた追跡観測では同様のヘリウムのシグナルは確認されなかったが、ケルビム氏はこのような変動は珍しいことではないと指摘している。同氏は今後、大気の挙動をより明確にするためさらなる観測を計画している。
「この惑星は今や、太陽系外で生命を探すための最も有力な候補地となった」とケルビム氏は述べている。