研究チームが、土星の衛星タイタンと準惑星冥王星の双方において、特定の波長の光を吸収する未知の化合物を特定した。この発見は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって収集されたデータに基づくものである。
パリ天文台のブルーノ・ベザール氏率いる研究チームは、タイタンで狭い吸収帯を、冥王星でそれより広い同様の特徴を観測した。両天体は窒素とメタンを主成分とする類似の大気化学組成を持っており、これが表面に降り積もるヘイズ(もや)粒子を生成している。
この化合物は、タイタンの大気や一般的な氷から知られているどの物質とも一致しない。いくつか近い候補はあるものの、研究者らは、この物質は複雑なものであり、両天体間で粒径がわずかに異なる可能性があると指摘している。
今後の研究として、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による追加観測でタイタン上の物質の分布をマッピングすることや、継続的な室内実験、そして2028年に打ち上げられ2034年にタイタンへ着陸する予定のNASAのドラゴンフライ・ミッションによるデータ活用が計画されている。