日本航空(JAL)は、2026年5月から羽田空港において、手荷物の仕分けや貨物搭載業務に人型ロボットを導入する実証実験を開始する。乗客数の増加に伴う深刻な人手不足に対応するため、GMO AI & Roboticsと連携し、中国のUnitree社およびUBTECH社のモデルを用いて3年間にわたり検証を行う。
日本航空は、2分に1機が離着陸する日本で2番目に利用者の多い羽田空港にて、ロボットのパイロットプログラムを発表した。子会社のJALグランドサービスおよびパートナーであるGMO AI & Roboticsと共同で、手荷物の仕分け、貨物の積み込み、客室清掃、手荷物カートの操作といった業務に人型ロボットが適しているかを評価する。同社のプレスリリースによると、この実証実験は2028年まで実施され、大規模なインフラ改修を行うことなく、変化の激しい空港環境に適応できるロボットの導入を目指す。日本航空は、高度なAIを活用することで、ロボットと人間のスタッフが円滑に共存できる現場づくりを掲げている。The Asia Business Dailyによると、実験にはUnitree RoboticsのG1(ベースモデル価格13,500ドル)と、UBTECH RoboticsのWalker Eが使用される。公開されたデモ映像ではロボットが貨物コンテナを押す動作を見せたが、コンテナの移動は人間がコンベアベルトを操作して行っていた。人間とロボットが近距離で作業することから、安全性の評価を行い、初期段階で導入可能なエリアを特定する方針だ。日本の空港では深刻な人手不足が続いており、毎日新聞によると、成田空港では地上作業員の不足により2023年12月時点で要請されたフライトの70%未満しか受け入れられなかった事例もある。政府統計によると、全国のグランドハンドリング業務従事者数は、2019年3月の2万6,300人から2023年9月には2万3,700人まで減少している。