日本経団連は、IBMジャパン社長の山口昭雄氏を新会長に非公式任命した。彼は2026年1月1日に就任し、2030年4月まで務める。前任の新浪剛史氏が違法成分入りサプリメント購入疑惑で辞任した後、後任を探していた。
日本経団連は、日本を代表するビジネスリーダーたちの組織として知られるが、最近のガバナンス混乱により公衆の信頼を失っていた。新会長の山口氏は、まずこの信頼回復に全力を尽くし、日本経済の課題に対処する政策を提案することが期待されている。
山口氏は1987年にIBMジャパンに入社し、システムエンジニアとしてキャリアを積んだ。IBM米本社での幹部経験もあり、グローバルな経営視点を有する。2019年から同社社長を務めている。経団連は、彼のグローバル企業での知識とリーダーシップを組織再建に活用することを期待している。
前会長の新浪氏は、賃金引き上げなどの問題で率直な発言を繰り返し、ビジネス界の著名人だった。しかし、補サプリメント疑惑の捜査後、9月末に辞任を余儀なくされた。取締役会は辞任を巡り分裂し、一部は残留を主張したため合意に至らなかった。この内部対立は、組織の自由で開かれた議論の伝統を損なうものであった。
山口氏はまず内部の亀裂を修復し、誠実な運営を回復する必要がある。彼が引き継ぐ責任は重大だ。日本企業を取り巻く環境は、ディフレからインフレへの移行、財政・金融政策の議論の激化、AIの普及による雇用喪失の懸念、訪日外国人増加に伴う排外主義の広がりなど、大きな変化を迎えている。
経団連は、従来の思考にとらわれない強いメッセージを発信する役割が求められる。他の主要経済団体、経団連(大企業中心)や日本商工会議所(中小企業中心)と異なり、個人参加型の議論が特徴だ。組織の影響力低下が指摘される中、経済界の代表として課題解決の道筋を示すことが重要である。(約250語)