国際研究チームは人工知能を活用し、YRu3B2とLuRu3B2という2種類の新しい超伝導材料を特定した。このアプローチは機械学習と量子計算を組み合わせたもので、抵抗ゼロで電気を通す材料の探索を加速させる。
研究者らはまず機械学習アルゴリズムを適用し、膨大な数の化学的組み合わせをスクリーニングした。その後、最も有望な候補に対して標的を絞った量子計算を行い、ライス大学の協力者が材料の合成と実験による確認を行った。
本研究は、2023年に設立されたSuperCコンソーシアムを通じて、アールト大学のPäivi Törmä教授が主導した。両化合物は、カゴメ格子構造内にフラットバンドを形成する電子によって超伝導性を示す。
Törmä教授は、「私たちの手法は、機械学習ベースの事前スクリーニングを行った後、有望な候補に対してピンポイントで計算を行うものです」と述べ、「このアプローチは、将来の超伝導体発見を劇的に加速させるでしょう」と語った。
この概念実証研究は『Physical Review Research』に掲載された。研究成果は、2026年9月1日から10月30日まで大ヘルシンキ圏で開催されるアールト大学の展示会で公開される予定である。