フランス人ドライバーのオリビエ・パニスは、1996年5月19日に行われた雨のモナコGPで、多くのリタイアが出る波乱の展開の中、F1キャリアで唯一の勝利を収めた。弱小チームであったリジェから14番手でスタートしたパニスは、幾多の事故を潜り抜けチェッカーフラッグを受けた。
パニスは予選で電子系トラブルの影響により走行回数が制限され、14番手となっていた。しかし、ウェットコンディションで行われたウォームアップ走行で好調さを見せ、雨が力関係を均衡させる要因になると踏んで妻に好成績を予告していた。決勝レースではポールポジションのミハエル・シューマッハが先頭に立ったが、1周目にポルティエでクラッシュ。代わってデイモン・ヒルが、ジャン・アレジとゲルハルト・ベルガーを従えてレースをリードした。