『バイオハザード レクイエム』の開発段階で、ひとつのチャプターが丸ごと削除されていたことが、中西晃史ディレクターへのインタビューで明らかになりました。中西氏は、この判断について最高のユーザー体験を提供するための厳格な開発プロセスの一環であると説明しています。今年発売された同作は、シリーズ史上最速の売り上げを記録しました。
『バイオハザード レクイエム』のディレクターを務めた中西晃史氏は、電ファミニコゲーマーとのインタビューで、製品版からカットされたコンテンツについて語りました。同氏はそのプロセスを文章や映像の編集になぞらえ、開発者が素材を集めた上で、テンポやメッセージの明瞭さを向上させるために不要な要素を削ぎ落とすと説明しています。中西氏によれば、こうしたチャプター単位の削除は最終段階ではなく初期の改訂段階で頻繁に行われるものであり、開発者にとっては残念なことである一方、より良い結果を生むためには「引き算」が不可欠であると強調しました。また、チームが意図した体験を向上させるのであれば、最終的な製品の責任はチームが負うべきだとしています。中西氏は自身が手掛けた『バイオハザード7 レジデント イービル』を引き合いに出し、同作でも離れから本館へ移動する初期の第2章が構想段階で削除されたエピソードを紹介しました。同氏は『バイオハザード』シリーズが、やりごたえを感じさせつつもカジュアルなプレイヤーが親しみやすい作品でなければならず、混乱を招くような余計な説明は避けるべきだと解説しました。ゲームプレイも同様の原則に従っており、どれほど苦労して作り上げた要素であっても、アクセシビリティを損なう場合は削除されるといいます。レオンと新キャラクターのグレースが主人公を務める『バイオハザード レクイエム』は、今年発売されて以来好調な売り上げを維持しており、シリーズ史上最速の販売ペースとなっています。なお、今週初めには『バイオハザード2』のディレクターを務めた神谷英樹氏が、レオンの名前の由来がリュック・ベッソン監督の1994年の映画『レオン』にあることを認めています。