ウィン・ガッチャリアン上院議員は、中東情勢の緊張激化による石油供給への脅威を受け、フィリピン政府が経済を維持するために4000億ペソ規模の追加予算「バヤニハン3」を必要とする可能性があると警告した。同議員は紅海などの重要な海上ルートへのリスクを指摘しており、下院でも長期的な構造改革を重視した同様の法案が策定されている。
ガッチャリアン上院議員は記者団に対し、上院PROTECT委員会による試算として、ホルムズ海峡以外の重要な海上要衝が完全に封鎖された場合、大規模な立法措置が必要になるとの見通しを明らかにした。同議員は特に、サウジアラビアからフィリピンへの石油輸出における主要ルートである紅海が封鎖されるリスクを挙げた。「我々の初期試算に基づくと、最悪のシナリオでは約4000億ペソが必要になる」とタガログ語で述べ、「特に事態が長引いた場合、石油の流入が完全に停止することが最悪の事態だ」と付け加えた。一方、下院歳入委員会のミロ・キンボ委員長は火曜日、下院が直接的な現金給付にとどまらず、長期的な構造改革を含む「バヤニハン3」法案を策定中であると述べた。上院では現在、ターゲットを絞った輸送補助金や最低賃金労働者への現金給付といった介入措置に必要な費用を推定するための内部シミュレーションが行われている。パンタウィッド・パサダ(Pantawid Pasada)プログラムへの予算措置だけでも、76億ペソから610億ペソに達する可能性がある。ガッチャリアン議員は、現在行政府が即時の救済措置に充てられる予算として1880億から2000億ペソを確保していると指摘した。