東京拠点の宇宙ベンチャー、スペースワンは3月4日、和歌山県串本町のスペースポート紀伊から予定されていた小型ロケット「かいろす」3号機の打ち上げを、安全システムの作動により直前に中止した。打ち上げは午前11時に予定されていたが、30秒前に自動停止した。会社は同日午後に記者会見を開き、詳細を説明する予定だ。
スペースワンは3月4日午前、和歌山県串本町のスペースポート紀伊から「かいろす」3号機の打ち上げを中止した。ロケットは全長約18メートル、重さ約23トンで、3段式の固体燃料エンジンと液体燃料エンジンを備える。5機の小型衛星を搭載しており、うち民間企業と台湾の宇宙機関のものが含まれる。打ち上げ成功すれば、日本で民間企業が単独開発したロケットとして初の軌道投入となる。
当初の打ち上げ予定は2月25日だったが、天候不良で2度延期され、3月2日の日曜も中止となっていた。2024年には2回の打ち上げ試みが失敗に終わっている。スペースワン関係者は「打ち上げ30秒前に安全システムが作動した。機体に損傷はない」と述べた。新たな打ち上げ日は未定で、決定次第発表する。
同社は2018年に設立され、キヤノン電子などからの投資を受け、小型衛星の宇宙輸送サービスを提供することを目指している。打ち上げから約1時間後に1機目の衛星を分離する計画だった。午後の記者会見で中止の詳細が明らかになる見込みだ。