米連邦航空局(FAA)は、ケープカナベラル宇宙軍基地から日曜日に打ち上げられたブルーオリジンのロケット「New Glenn」の第3回ミッション(NG-3)で発生した部分的な失敗を受け、同ロケットの飛行停止を命じた。上段エンジンの不具合により、BlueBird 7衛星は目標とする285マイル(約458km)の軌道に到達できず、高度約95マイル(約153km)に留まった。この事故は同ロケットにとって2度目の飛行停止措置となり、調査が完了するまで打ち上げは中断される。
ブルーオリジンのNG-3ミッションは、これまで報じられてきた通り、第1段ブースターの再利用には成功したものの、2回目の燃焼中に上段で異常が発生した。デイブ・リンプCEOは、BE-3Uエンジンの一部が十分な推力を生み出せなかったため、顧客であるAST SpaceMobile社の通信衛星「BlueBird 7」を目標の円軌道へ投入できなかったと説明した。ペイロードは分離されたものの、維持不可能な低軌道に投入されたため、再突入時に破壊される予定である。FAAは本件を「ミスマップ(事故)」と分類し、FAAの監督下でブルーオリジンが調査を行い、公衆の安全に対するリスクがないことと是正措置を確認するまで、飛行停止を義務付けた。これは、2025年後半の初打ち上げでの着陸失敗を受けて実施された約3カ月間の飛行停止に続くものとなる。今回の停止措置により、2026年後半に予定されているアマゾンの衛星ブロードバンドネットワーク向けの打ち上げや、「Blue Moon MK1」月着陸船ミッションといった主要計画に遅れが生じる可能性がある。AST SpaceMobile社は、今回の衛星喪失について保険が適用されることを確認しており、2026年には複数のロケット提供企業を利用して頻繁に軌道投入を行う予定であるとしている。