Strategy社の「変動利付A種永久優先株」が先週急落し、過去最安値の71ドル付近を付けた後、75ドル前後で取引された。この下落により、同社がビットコイン保有高に対して長年維持してきたプレミアムが消滅し、その財務モデルに疑問符が投げかけられている。ビットコインが6万ドルを下回る中、Strategy社の普通株も2年ぶりの安値となる82ドル付近まで下落した。
売りが集中したSTRCは、額面100ドル前後で取引されるよう設計されている。現在の水準では実効利回りは約15%まで上昇した。企業価値の純資産に対する倍率が初めて1倍を割り込み、投資家が同社のビットコイン準備金を基盤としたストラクチャーに対して、もはやプレミアムを支払っていないことが浮き彫りになった。
市場参加者の試算によると、Strategy社は今後2年間で、優先配当や売却(プット)の可能性がある転換社債などを合わせ、約80億ドルの現金需要に直面する可能性がある。同社の現金準備高は約14億ドルである。オプション市場では、権利行使価格60ドルの弱気ポジションへの関心が高まっている。
Ripple社の最高経営責任者(CEO)であるブラッド・ガーリングハウス氏は金曜日のCNBCのインタビューで、この優先株モデルは暗号資産市場全体に悪影響を及ぼす「金融工学」に過ぎないと述べた。同氏はビットコインに対して強気な姿勢を崩していないものの、長期的な価値は資本構成の戦略ではなく実用性から生まれると付け加えた。これに対しマイケル・セーラー氏は、ボラティリティはあらゆる資本構成を試すものであり、Strategy社は引き続きビットコインと規律ある資本配分に注力していると反論した。