テキサス州で6月19日、テスラ「モデル3」が住宅に衝突し、室内にいた女性が死亡する事故が発生。捜査当局は、ドライバーがアクセルペダルを全開にしたことで「フルセルフドライビング(FSD)」機能が強制的に解除されていたと結論付け、この男性を過失致死罪で起訴した。
リッチモンド在住のマイケル・デヴィッド・バトラー容疑者(44)は、テキサス州ケイティで「DoorDash」の配達業務中に2025年型テスラ「モデル3」を運転していた。当時車両はFSDで走行していたが、バトラー容疑者がアクセルペダルを約6秒間床まで踏み込んだことで時速73マイル(約117km)まで加速した。車は縁石に乗り上げて空中に跳ね上がり、マーサ・アビラさん(76)の住宅のレンガ壁を突き破って突っ込んだ。アビラさんは搬送先の病院で死亡が確認された。
車両のブラックボックスデータによると、衝突までの1分間にブレーキ操作はなく、機械的な不具合も確認されなかった。医学的検査でも、心身の疾患や障害を示す証拠は見つかっていない。バトラー容疑者は当初、救急隊員に対し「意識を失った」あるいは「ナビ画面を見ていて注意がそれた」と供述していた。しかし、スマートフォン履歴からは「Tesla FSD not aggressive enough 2026(テスラのFSDは攻撃性が足りない)」や「FSD is not aggressive enough for city driving(市街地走行でFSDの積極性が足りない)」といった検索の痕跡が発見された。
バトラー容疑者は7月1日に逮捕され、第2級重罪である過失致死罪で起訴された。現在、ハリス郡刑務所に15万ドルの保釈金で収監されており、次回の公判は月曜日に予定されている。アビラさんの遺族は、バトラー容疑者およびテスラ社を相手取り、不法死亡訴訟を提起した。