テスラ社は、テキサス州で発生した死亡事故について、車両のシステムをドライバーが手動で上書きしたことが原因であると明らかにした。同社が公開したデータによると、アクセルが100%踏み込まれており、住宅街で時速73マイル(約117キロ)に達していたことが判明している。
テスラ社のイーロン・マスクCEOとオートパイロット部門ディレクターのアショク・エルスワミー氏は、この事故と「フルセルフドライビング(FSD)」や「オートパイロット」との関連性を指摘する報道に対し反論した。マスク氏は、FSDは住宅街では低速で走行するよう設計されており、今回の高速での事故は同ソフトウェアの動作とは矛盾すると指摘した。
エルスワミー氏は車両のテレメトリーデータを提供した。同氏によれば、ドライバーが住宅街でアクセルを100%まで踏み込み、手動で自動運転を上書きしたという。事故当時、車両は時速73マイルに達しており、衝突後もアクセルが踏まれたままの状態だった。
この事故では、「Model 3」が住宅に衝突し、マーサ・アビラさんが死亡した。米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、オートパイロットが事故に関与したかどうかを調査している。テスラ社は、当局の調査に協力し、要求されたすべての情報を提供すると述べている。
2021年にテキサス州ハリス郡で発生した同様の事故でも、後の調査でオートパイロットは使用されていなかったことが確認されている。エルスワミー氏は、100億マイルを超える走行データに基づけば技術は手動運転よりも安全であると強調し、同技術に対する恐怖を煽る報道を批判した。