カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームは、衛星の熱画像を用いて広大な海域の海流をかつてない精度でマッピングする「GOFlow」というAIツールを開発した。研究成果は4月13日付の「Nature Geoscience」誌に掲載された。このシステムは、熱や炭素、栄養分、汚染物質の移動に影響を与える小さく変化の激しい海流を追跡する。
本研究の筆頭著者であり、同大学スクリップス海洋研究所の海洋学者であるリュック・ルナン氏は、北大西洋の衛星画像、特にメキシコ湾流における温度パターンに着目したことをきっかけにGOFlowを開発した。このニューラルネットワークは、シミュレートされた海流データを用いて学習が行われ、その後、気象衛星から得られる実際の熱画像に適用された。GOFlowは地表温度の変化を監視することで、その背後にある海流の動きを推測する。