天文学者チームは、天王星の最も外側にある「ミュー環」と「ニュー環」が、見た目は似ているものの、その組成において際立った違いがあることを発見した。ミュー環は小さな氷の粒で構成されており、おそらく小さな氷の衛星に由来するものだが、ニュー環は塵と有機分子を多く含んでいる。20年にわたる望遠鏡観測に基づくこれらの知見は、同惑星の動的な環系について新たな疑問を投げかけている。
カリフォルニア大学バークレー校のイムケ・デ・パター氏率いる研究チームは、ハワイのケック望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡から得られた約20年分のデータを分析した。その結果、天王星の淡い環の中で最も外側に位置するミュー環は青色に見え、微細な氷の粒で構成されていることが判明した。一方、隣接するニュー環は赤色に見え、塵とソリンと呼ばれる複雑な有機分子を含んでいることが、『Journal of Geophysical Research: Planets』誌(DOI: 10.1029/2025JE009404)に掲載された研究で明らかになった。