サラ・ドゥテルテ副大統領の弁護団は、残る2件の弾劾訴追に関する初回の公聴会を欠席した同氏の決定を受け、下院司法委員会による「ミニ裁判」は違憲であると非難した。
マニラで開かれた記者会見において、シェイラ・シソン弁護士は、サラ・ドゥテルテ副大統領および16名からなる弁護団が下院司法委員会からの出席要請を辞退したことについて、その正当性を主張した。シソン氏は、憲法上、弾劾裁判を行う唯一の権限は上院にあると指摘した。同氏は「憲法第11条第3項第2号は、下院が60セッション日以内に報告書を提出する目的で委員会が公聴会を行うことを認めているが、上院は委員会に対し、ミニ裁判であれ本格的な裁判であれ、いかなる形式の裁判を行う権限や管轄権も与えておらず、ましてや証拠を受理して審理する権限などない」と述べた。さらに同氏は、下院には裁判を行う管轄権が欠如しており、憲法上の権限なしに証拠を求める動きに異議を唱えると強調した。共同弁護人のマイケル・ポア氏は、召喚状が発行されれば公聴会に出席する意向を表明した。ポア氏は「召喚状を待つが、出席する用意はある。逃れるつもりは全くない」と語った。弁護団は同委員会の管轄権に異議を唱えており、最高裁判所への提訴については現時点で決定していない。国内に滞在中のドゥテルテ副大統領は、公聴会への出席よりも国民への支援を優先すると表明した。また、証拠不十分を理由に却下を求める回答書(Answer ad Cautelam)を提出済みであるとし、今回の公聴会は個人の出席を要しない、3度目のいわゆる「証拠探しのための不当な調査(フィッシング・エクスペディション)」であると述べた。同氏は「物価高で苦しむ数百万人のフィリピン国民の福祉よりも、政治が再び優先されている」と付け加えた。