コネチカット大学の新たな研究によると、広く研究されているある抗老化治療がマウスの脳に重大な損傷を引き起こしたことが判明した。ダサチニブとケルセチンの薬物併用は、多発性硬化症で見られるようなミエリンの喪失と変化を引き起こした。この知見は、長寿研究や適応外使用における同治療の利用に疑問を投げかけている。
コネチカット大学の研究チームは、ダサチニブとケルセチンの併用療法を若いマウスと老齢マウスの両方に投与して実験を行った。その結果、この治療によって脳内の神経線維を取り囲む保護層であるミエリンが減少することが判明し、老齢マウスよりも若いマウスの方がより大きな損傷を示した。また、投与されたマウスでは脳梁の劣化も確認され、化学療法を受けているヒトに見られる「ケモブレイン(化学療法による脳機能低下)」と同様の影響が生じていた。