東北財務局は、福島県いわき市に拠点を置くいわき信用組合と元幹部らに対し、検査時の虚偽説明の疑いで刑事告発を行いました。この信用組合は、約20年にわたり不適切な融資を繰り返し、反社会的勢力への資金提供も行っていたとされています。
いわき信用組合は、2004年から約20年間にわたり、財務状況が悪化した主要顧客に対し、総額279億円の不正融資を繰り返しました。これには、顧客の同意なく偽の口座を開設する行為も含まれます。さらに、2004年から2016年にかけ、反社会的勢力に総額10億円の資金を提供した疑いが持たれています。
2011年の東日本大震災の影響で業績が悪化した同組合に対し、政府は2012年に175億円の公的資金を注入しました。しかし、元会長は右翼団体の街宣活動を止めるため、中間業者に資金を渡したとされ、不正融資の一部がその資金調達に充てられた可能性があります。元会長は2024年11月まで20年間にわたり組合を率いていました。
東北財務局は昨年5月に調査を開始しましたが、組合の閉鎖的な組織文化が問題を隠蔽しました。従業員は融資データの入ったコンピューターを破壊したと虚偽の申告をし、元幹部の関与を隠蔽しました。このような不正は、金融商品取引法違反の疑いで刑事告発につながりました。
福島県警は、虚偽陳述だけでなく、不正融資と反社会的勢力との関係の全容を徹底的に捜査する必要があります。金融庁も、公的資金注入後も不正を見逃した点を反省し、管理監督体制の強化を急ぐべきです。コミュニティベースの金融機関として、反社会的勢力とのつながりを断つことは基本的な義務です。(約180語)