国土安全保障省(DHS)が予算失効下で運営される中、テキサス州選出の民主党議員は、家族や弁護士が移民当局に拘束された人々の所在確認において新たな障害に直面していると指摘。また、閉鎖期間中に連邦議会がいかにして収容施設の監視を継続できるかという点についても疑問が残っている。
国土安全保障省(DHS)は予算失効状態での運営を余儀なくされており、テキサス州選出の民主党議員は、この混乱が移民当局に拘束された家族の居場所を確認しようとする遺族や、拘束者の医療ニーズに関する情報を迅速に得ようとする人々の妨げになっていると述べている。
ダラス近郊を選挙区とするジュリー・ジョンソン下院議員(民主党)によると、同議員の事務所には、移民当局に身柄を拘束された家族の所在が確認できない、あるいは医療措置に関する情報を得られず苦慮しているといった声が寄せられているという。ジョンソン議員は、予算失効の有無にかかわらず収容者の家族は基本的な拘留状況や所在情報を得られるべきであり、連邦議会議員には連邦政府の拘留業務を監視する権限が不可欠であると主張した。
ジョンソン議員が懸念を表明した背景には、移民・関税執行局(ICE)の収容慣行に対する厳しい視線がある。その発端となったのは、41歳のアフガニスタン人移民モハマド・ナズィール・パクティヤワル氏の死亡事件だ。遺族や退役軍人の再定住支援グループによると、同氏は米国への避難前、米軍に協力していた。AP通信によると、パクティヤワル氏はICEに拘束された後、ダラスのパークランド病院で死亡したが、3月中旬の時点でダラス郡検視局は死因を公表していなかった。
DHSは、パクティヤワル氏がダラスのICE現地事務所での入所検査中に息切れと胸の痛みを訴えたため病院に搬送されたが、その後死亡したと発表している。DHSは、ICEの収容者が医療ケアを拒否されることはないと強調した。またAP通信の報道によれば、ICEは同氏が以前、SNAP(補助的栄養支援プログラム)給付金の詐欺や窃盗の疑いで逮捕歴があると述べており、ダラス郡の検察官もSNAP詐欺事件が係争中であったと報じている。
一方で、今回の閉鎖報道では、移民の取り締まり業務が継続される一方で、DHSの監視機能の一部が制限される可能性に対する懸念も浮き彫りになっている。秋の閉鎖時には、ICEの収容監視局(Office of Detention Oversight)が閉鎖され、当時、同部署の職員が一時帰休措置をとっていたことが報じられていた。
支援団体や元当局者らは、ここ数ヶ月DHS内部の公民権監視機能が低下しており、移民の取り締まりや収容環境に関連する苦情を調査する同省の能力が制限される可能性があると警告している。