カエル由来の細菌がマウスの腫瘍を単回投与で消失させる

日本のアマガエルから分離された細菌が、マウスの直腸がん腫瘍を1回の静脈内投与で完全に消失させた。北陸先端科学技術大学院大学の研究チームは、この菌株「Ewingella americana」ががん細胞を直接攻撃すると同時に、免疫反応を引き起こすことを突き止めた。この研究結果は2025年に学術誌「Gut Microbes」に掲載された。

研究チームは両生類や爬虫類から採取した45種類の菌株をスクリーニングした。そのうち9種類が抗がん作用を示し、中でもE. americanaが最も強力な効果を発揮した。

マウスモデルを用いた試験では、1回の投与で100パーセントの完全奏効率が得られた。この細菌は投与後24時間以内に腫瘍内で約3000倍に増殖し、TNF-αやIFN-γといった炎症性シグナルを放出する免疫細胞を引き寄せた。

安全性試験では、細菌は投与後約1.2時間の半減期で血液中から消失し、24時間後には健康な臓器には痕跡が残らないことが確認された。軽度の炎症は72時間以内に治まり、60日間の観察期間中に慢性毒性は認められなかった。

今回の研究はマウスの直腸がんに限定されたものである。研究チームは今後、他の固形がんに対してもこの手法を試し、既存の治療法との併用の可能性を探る予定である。

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AIによるレポート

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