急速吸収性のゼラチン製微小球を用いた膝動脈塞栓術(GAE)という低侵襲な治療法が、変形性関節症に伴う膝の痛みを持つ大多数の患者において、持続的な疼痛軽減と機能改善につながったことが、単施設での前向き研究で明らかになった。追跡調査は12カ月まで報告されている。
研究者らは、理学療法、抗炎症薬、関節内注射などの保存的療法を少なくとも3カ月間行っても十分な緩和が得られなかった変形性関節症に伴う膝の痛みを持つ194人を対象とした、単施設での前向き研究の結果を報告した。
全参加者は2024年7月から11月の間に、急速吸収性のゼラチン製微小球を用いた膝動脈塞栓術を受けた。45人の参加者(23%)が両膝の治療を受けたため、合計239件の手技が実施された。
報告書によると、すべての手技は技術的に成功した。著者らは中等度または重篤な有害事象はなかったと報告しており、6.7%の参加者に軽度の反応が見られたが、いずれも後遺症を残すことなく治癒した。
0から10までの数値評価尺度(NRS)では、痛みのスコアの中央値はベースラインの7から6週後には4に低下し、その後6カ月および12カ月の時点では3に維持されたと研究は報告している。
機能的転帰も、日常生活、スポーツおよびレクリエーション、症状、痛み、生活の質を含む「膝損傷・変形性関節症アウトカムスコア(KOOS)」のすべての領域で改善した。調査チームは、疼痛スコアの変化に基づき、参加者の80%が12カ月時点で臨床的に意味のある改善の閾値に達したと報告した。
シャリテ・ベルリン医科大学の介入放射線科(キャンパス・ミッテ)副部長であるフロリアン・ニマ・フレッケンシュタイン医師は、「変形性膝関節症の多くの患者にとって、今日、治療には依然として大きな隔たりがある」と述べ、GAEは注射療法と人工関節置換術の間に位置する選択肢になり得ると説明した。
この研究結果は2026年6月16日、北米放射線学会(RSNA)の学術誌『Radiology』に掲載された。研究著者らは、約200人の患者コホートを対象に急速吸収性のゼラチン製微小球を用いたGAEを実施した評価としては、現時点で最大規模の報告であるとしている。