ニューカッスル大学を中心とする英国北部での成人約300人を対象としたスクリーニング調査により、高齢者やマイノリティの民族グループに属する成人において、ビタミンD不足の割合が継続的に高いことが明らかになった。また、夏季であってもレベルが大幅に改善したという証拠はほとんど見られなかった。
ニューカッスル大学の研究チームは、2024年12月から2025年8月にかけて実施された臨床試験の募集期間中に登録された299人のビタミンDスクリーニング結果を分析した。
分析は、「65歳以上の高齢者」(168人)と「18歳以上のマイノリティの民族グループに属する成人」(147人)という2つの層を対象に行われた。その結果、高齢者グループでは54.8%がビタミンD不足(論文内では「低い、または欠乏している」と記述)と分類され、マイノリティの民族グループでは72.1%が不足と分類された。
研究者らは、高齢者グループでは月ごとの変動がほとんど見られず、マイノリティの民族グループでは冬、春、夏を通じて不足している参加者の割合に季節による変化はなかったと報告している。論文の考察において著者らは、夏季の太陽光がビタミンDの状態を確実に回復させるという前提に疑問を投げかけており、高齢者における欠乏率は夏であっても高いままであったと指摘している。
ニューカッスル大学教授で本研究の著者の一人であるバーナード・M・コーフ氏は、これらの結果は、一部の高リスクグループにとって太陽光のみに頼ることは十分ではない可能性を示唆しており、年間を通じたアプローチが必要になるかもしれないと述べた。
本研究は『European Journal of Clinical Nutrition』誌に掲載された。著者らは、本プロジェクトがBetterYou Ltdによる全額出資であることを報告した一方、スポンサーは研究のデザイン、実施、データ解釈には一切関与しておらず、それらはニューカッスル大学によって行われたと明記している。
研究者らは、リスクの高いグループにおけるビタミンDの状態を改善するための最も効果的な戦略を特定するために、さらなる研究が必要であるとしている。