カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームは、健康な高齢者において、正常範囲内であっても活性ビタミンB12の濃度が低いことが、思考力の低下や白質損傷と関連していることを明らかにしました。2025年に「Annals of Neurology」誌で発表されたこの研究は、現在のガイドラインでは神経学的なリスクの早期発見を見逃している可能性があることを示唆しています。研究対象は平均年齢71歳の231人です。
この研究は、認知症や軽度認知障害のない高齢者に焦点を当てました。参加者の血中ビタミンB12濃度の平均は414.8 pmol/Lで、米国の最低基準である148 pmol/Lを大きく上回っていました。年齢、性別、教育歴、心血管疾患のリスクを調整した結果、活性ビタミンB12の濃度が低い層では、処理速度の低下や視覚的反応の遅延が見られました。