コロンビア大学工学部の研究チームは、地下のかん水からより迅速かつ環境負荷を抑えてリチウムを抽出する新たな手法を開発した。この手法は温度感受性溶媒を利用するもので、現在主流となっている大規模な蒸発池を必要としない。
「S3E(スイッチ可能な溶媒による選択的抽出)」と呼ばれるこの手法は、室温でかん水からリチウムと水を吸収する仕組みである。溶媒を加熱すると精製されたリチウムが分離・放出され、溶媒自体は再利用が可能となる。試験の結果、リチウムの抽出効率はナトリウムに対して最大10倍、カリウムに対しては12倍に達することが示された。