川崎市は、災害時に在宅で避難するためのガイドブックを公開した。多世帯住宅が多い同市の実情を反映し、マンションでの防災対策に焦点を当てている。2017年の広範な防災冊子に続き、最近の地震などの教訓を盛り込んだ内容だ。
川崎市は2025年12月29日、災害発生時に自宅で避難する際の指針となる冊子を公表した。このガイドは、市内の多数を占めるマンション住民向けに「集合住宅防災対策」のセクションを設け、具体的なアドバイスを提供する。
2017年に発行された一般的な防災準備冊子とは異なり、今回のものは在宅避難に特化。能登半島地震をはじめとする最近の災害から得られた知見を反映している。冊子は4人家族(両親と2人の子供)のマンガを活用し、ポータブルトイレの使用方法や家具の固定の重要性を説明する。
食料や生活用品に関する部分では、アパート特有の課題として、災害後の階段での水や救援物資の運搬の難しさを指摘。高層階の住民には追加の備蓄を推奨している。冊子はB5判16ページで、1万8200部を印刷。区役所などで配布し、市のウェブサイトからもダウンロード可能だ。
この取り組みは、都市部での災害対応を強化する一環として注目される。市当局者は、住民が日常的に活用できる実践的な内容を目指したと述べている。