2024年1月1日に発生した能登半島地震から2年が経過し、石川県などで死者698人に上る中、約1万8000人が仮設住宅で暮らしている。インフラ復旧は進んでいるが、人口流出や高齢化が復興の妨げとなっている。一方、輪島の漆器生産はトレーラーハウスで継続中だ。
2026年1月1日、2024年能登半島地震の発生から2周年を迎えた。この地震は石川県、富山県、新潟県で死者698人(直接・間接原因を含む)を出し、石川県では約1万8000人が仮設住宅で生活を続けている。損壊建物の解体は公的資金の支援でほぼ完了したが、公営住宅約3000戸の建設は最近ようやく始まった。
輪島市では、朝市通り周辺の建物が火災で焼失し、空き地が残る中、漆器生産が復活の兆しを見せている。田谷漆器店代表の田谷孝宏氏は、会社の駐車場と損壊建物の跡地に10基のトレーラーハウスを設置し、昨年夏に「輪島塗村」を開設。観光客向けの宿泊と生産見学を予定している。
漆器職人の上巻光雄氏(61)は、トレーラー内で漆を塗布し、「埃や汚れを防ぐ環境が整い、作業しやすくなった」と語る。輪島漆器の職人数は1991年度の2928人から2024年度の約700人に減少し、生産額も2022年度の24億円から14億円に落ち込んだ。輪島漆器工業組合の角井健成事務局長は、「全国からの支援注文が増えているが、需要に応えられない」と述べる。
68歳の男性は輪島朝市近くで家を失い、仮設住宅で暮らす。「2026年に復旧が目に見えて進み、未来への希望を持てるよう願う」と話した。田谷氏は中央輪島への店舗再建を望むが、市の復興計画は未定。「輪島塗を次世代に伝えるために、今できることをする」と決意を語った。
復興はインフラ面で進展する一方、人口減少と高齢化が課題だ。直接死者は228人、行方不明2人で前年比変わらず。(約250語)