米国の安全規制当局は、2022年型テスラModel 3の緊急時ドア開閉装置に関する調査要請を却下しました。この決定は、衝突事故後のドライバー、ケビン・クラウス氏からの単一の訴えを受けてなされたものです。同時に、同局はすべての自動車メーカーを対象とした新たな規則の策定に向けた動きを開始しました。
米道路交通安全局(NHTSA)は、2025年11月7日にクラウス氏が提出した調査請願を却下しました。同氏の2022年型Model 3は、正面衝突後に電源を喪失して発火し、電動ドアハンドルが使用不能になるという事故に見舞われました。
クラウス氏は、手動解錠レバーの場所が分からず、後部座席の窓から脱出しなければならなかったと述べています。NHTSAが調査したところ、同モデルイヤーの車両約18万台の中で同様の訴えは一件のみでした。
同局は、連邦自動車安全基準(FMVSS)206条がラッチの完全性については定めているものの、手動解錠レバーの位置や表示に関する要件は規定していないと指摘しました。そして、本件は個別の欠陥調査ではなく、より広範な規則策定を通じて対処すべき問題であると結論付けました。
NHTSAは昨年末、自動車業界全体を対象に、明確でアクセスしやすいドア脱出制御装置の導入を義務付ける新たな基準を策定するため、別の請願を承認しています。