研究者らは、クイーンズランド州北部で発見された化石に基づき、これまで知られていなかった有袋類の分類群を特定した。この発見は、オーストラリアにおける初期の有袋類の進化が、従来考えられていたよりも複雑であったことを示唆している。この研究結果は、2026年にJournal of Paleontology誌に掲載された。
ニューサウスウェールズ大学(UNSW)の研究チームは、キーウナモルフィア(Keeunamorphia)と名付けられた6つ目の有袋類の分類群を提案した。これら3種は、現在のリバースリー世界遺産地域のあたりで約1800万年前に生息していた。
主任研究員のティム・チャーチル博士は、このグループがオーストラリアの有袋類の中で最も古い系統である可能性を指摘した。また、肉食有袋類の初期の祖先である可能性もあると付け加えた。
これらの動物は体重25〜200グラムの小型の食虫動物であった。その歯の形状は、さらに3500万年前の古い種のものに似ており、この系統が長期間にわたって存続していたことを示している。
今回の発見は、オーストラリアのすべての有袋類が、南極大陸を経由して渡ってきた単一の初期グループから進化したとする見解に疑問を投げかけるものである。チャーチル博士は、進化の歴史には、大陸がゴンドワナ大陸から分離した後も生き残った複数の原始的な系統が関与していたと述べた。