オーストラリアの研究チームが、絶滅の危機に瀕しているギルバートネズミカンガルーの適切な生息地を特定するため、糞便サンプルを用いた環境DNA技術を活用している。野生で150頭未満と推定されるこの有袋類の新たな個体群を確立することが目的だ。大規模な森林火災などの過去の失敗を経て、今回の手法は個体の移動・定着計画の改善に寄与する可能性がある。
エディスコーワン大学と生物多様性・保全・観光局の研究者らは、ギルバートネズミカンガルーおよび近縁種の糞便サンプルを分析した。環境DNAメタバーコーディング技術を適用し、これらの動物がどのような菌類を摂取しているかを調査した。この非侵襲的な手法により、クオッカ、クエンダ、ネズミ類との食性の重複が明らかになり、将来の移転先として十分な食料資源がある地域を特定する手がかりとなっている。