新しい研究により、ヤスデは約4億6000万年前に陸上に定着していたことが明らかになった。この研究は現存するすべてのヤスデの目の進化系統樹を完成させるもので、2026年に「Current Biology」誌に掲載された。
バージニア工科大学の研究者らが率いる国際チームは、82種のDNAと29個の化石を組み合わせてヤスデの起源をマッピングした。この分析により、ヤスデの出現時期は知られている中で最も古い化石よりも約3500万年早いことが判明した。
本研究の主任研究員であるポール・マレク氏は、ヤスデが脊椎動物よりも8000万年以上早く陸上に進出していたと述べた。同氏は、当時まだ樹木や顕花植物が存在しなかったため、ヤスデは腐敗したコケや粘菌を餌にしていたと指摘している。
研究チームはメキシコとカナリア諸島へ渡り、これまでの遺伝子研究で欠落していた2つの希少なグループを収集した。これらのDNAにより、一方のグループは既存の系統に含まれることが示され、もう一方は近縁種の隣に位置づけられることとなった。
また、この系統樹は、化学的防御機能が約2億6000万年前に進化したことも示している。本研究は全米科学財団の資金提供を受けて行われ、フィールド自然史博物館やラ・ラグーナ大学を含む複数の機関の科学者が参加した。