F1のCEOステファノ・ドメニカリ氏は、メルセデスの選手権リーダーであるキミ・アントネッリが2026年シーズン序盤の2勝を経て、F1にとって不可欠な「新鮮な血」となったと称賛した。このイタリア人ドライバーの才能と人柄は若いファンを惹きつけており、フェラーリから注目が移る可能性も示唆されている。
2026年シーズンのF1参戦2年目にしてドライバーズランキングで首位に立つキミ・アントネッリは、序盤で2勝を挙げ、ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍に伴いメルセデスが断行した、F2からの直接昇格という大胆な起用を正当化してみせた。
Motorsport.comとの独占インタビューで、F1 CEOのステファノ・ドメニカリ氏は、アントネッリがスポーツ界と若者たちに与える影響を「素晴らしい」と表現した。「彼は新鮮な血であり、良き人間で、優れた素養を持っている。彼はまだ純粋さを保っており、それこそが我々がスポーツに求める価値そのものだ」とドメニカリ氏は語った。同氏は、アントネッリと同じ2006年生まれの自身の娘を含め、イタリアのカート競技をする子供たちが、わずか2勝で彼を憧れの存在として見ていると指摘した。
イタリアはエンジニアやスポンサー、レーシング・ブルズ、フェラーリを通じてF1と深いつながりがあるが、ドメニカリ氏は関心の変化の可能性を示唆した。「イタリアのファンがフェラーリだけを支持する状況から、どのように関心が移る可能性があるのか……その行方を見守るのは興味深いことだ」と、アントネッリの出身地やアクセントと、フェラーリの圧倒的な存在感を比較して述べた。
ドメニカリ氏は、アントネッリの急成長の裏にあるメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフ氏の先見の明を称えるとともに、2026年のタイトル争いに関する議論の一環として、彼を過度な期待から守り、その謙虚な人柄を維持させる必要性を強調した。