メルセデスは、2026年のF1で好スタートを切った19歳の若きドライバー、キミ・アントネッリが浮足立たないよう、ユーモアを交えてサポートしている。中国と日本で連勝しドライバーズ選手権で首位に立つイタリア出身の同選手について、アントネッリ本人とチーム副代表のブラッドリー・ロードが、4月のレース中断期間中のチームのサポート体制について語った。
キミ・アントネッリは、中国GPと日本GPでの優勝を経て、F1ドライバーズ選手権の首位に立つ史上最年少のドライバーとなった。19歳のメルセデスのドライバーである彼は、チームメイトのジョージ・ラッセルに対して9ポイントのリードを築いている。メルセデスの番組「Nu Silver Arrows Radio Show」で、アントネッリは「特に中国GPの後からは、常に地に足を着けていようと心がけています。浮足立つのは簡単ですから、次のレースに集中するようにしています」と語った。12歳だった2018年からメルセデスに所属している彼は、チームのメンバーと慣れ親しんでいたおかげで、昨年のF1への移行もスムーズだったと述べている。またアントネッリは、中東情勢の影響でバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となり、4月に予定外の中断期間が生じたことの難しさについても言及した。「中止は最善とは言えませんでした。勢いに乗っている時は、そのまま走り続けたいですから」と彼は語った。感覚を維持するため、彼はピレリのF1タイヤテストやシルバーストーンでのフィルミングデーに参加した。シルバーストーンでの走行中、アントネッリはガレージから勢いよくホイールスピンをして発進し、路面に黒い跡を残してしまった。これに対し、スタッフは仕返しとして、彼のジャケットの袖の中に汚れた清掃用の布を詰め込むといういたずらをした。ブラッドリー・ロードは当時を振り返り、「キミがガレージからホイールスピンをして出たら面白いだろうと考えたようです。そこでスタッフたちは、ガレージ清掃用の汚れた布を全部集めて、彼のジャケットの袖の中に詰め込んだのです」と語った。マイアミGPのスプリントウィークエンドを見据え、アントネッリは新しいレギュレーションや90分間のフリー走行が1回しかない状況下でも、再び勢いを取り戻すことを目指している。「目標は、中断前と同じ、あるいはそれ以上の状態に戻ることです」と彼は意気込みを語った。