NASAは、火星探査車パーサヴィアランスのフルスケール試験機を月の南極へ送る計画を検討している。「プロミス」と名付けられたこの車両には、月面の長い夜間でも運用が可能な原子力電源が搭載される予定である。
NASAのジャレッド・アイザックマン局長は火曜日、関係者がこの構想を真剣に検討していると語った。カリフォルニア州のジェット推進研究所(JPL)にあるこの自動車サイズの探査車は、パーサヴィアランスの試験機として建造されたが、長年にわたる火星での運用を経て、その役割を終えていた。
プロミスにはMMRTG(多目的放射性同位体熱電気転換器)が搭載される予定である。これにより、太陽光発電を行う探査車とは異なり、太陽光の有無にかかわらず自由に移動し、月面の夜間を乗り切ることが可能となる。輸送には、ブルーオリジンの「ブルームーン」やスペースXの「スターシップ」といった大型着陸船が必要になると見られる。
NASAのカルロス・ガルシア=ガラン氏とアイザックマン局長は、この探査車の科学的な可能性を強調した。彼らは、この探査車が困難な地形を調査し、将来の月面基地にとって重要な地域へ到達できる可能性があると指摘している。なお、この計画は現在も評価段階にあり、正式な承認には至っていない。