研究チームは、300万年以上前のエチオピアで初期人類の祖先と共に生息していた、これまで知られていなかったワニの新種を特定した。正式名称を「クロコディルス・ルキウェナトル(Crocodylus lucivenator)」と命名されたこの動物は、当時の生態系における頂点捕食者であった可能性が高い。
このワニは体長が12から15フィート(約3.6から4.5メートル)あり、体重は最大で1,300ポンド(約590キログラム)に達した。有名な化石「ルーシー」で知られるアウストラロピテクス・アファレンシスと同じ時代に、ハダル地域の川や湖に生息していた。
本研究の主執筆者であるアイオワ大学のクリストファー・ブロチュ教授は、この爬虫類が当時、人類の祖先にとって最大の脅威であったと指摘する。「ライオンやハイエナよりも、その生態系における最大の捕食者だった」と同氏は述べている。
研究で分析された化石には、ハダル層から発見された頭蓋骨や顎の断片が含まれる。この種は鼻先に特徴的なコブがあり、鼻が長いといった、同時代の他のワニとは一線を画す特徴を持っていた。
この研究成果は「Journal of Systematic Palaeontology」に掲載された。共著者には、テネシー大学、アリゾナ州立大学、エチオピア国立博物館、ケンブリッジ大学の研究者らが名を連ねている。