米エネルギー省は、カリフォルニア州オークランドにおける石炭輸出ターミナルの建設を支援するため、最大7,500万ドルの資金を提供すると発表した。この決定は、プロジェクトの支援者、市当局、環境団体が10年間にわたって繰り広げてきた論争の新たな展開となる。同施設を巡る法廷闘争は、依然として複数の裁判所で続いている。
投資家のフィル・タガミ氏が10年以上前に旧陸軍基地の再開発計画の一環として同ターミナルを提案したのが始まりである。市との2013年の開発合意では当初、多目的のバルク(ばら積み貨物)ターミナルとして記載されていたが、後にユタ州産の石炭を輸出する計画に変更された。オークランド市当局はこれに対し、市内での石炭貯蔵を禁止する条例を可決した。開発業者はこの措置が合意に違反すると主張して提訴し、市側の対応については裁判所の間で判断が分かれている。市はその後、建設の節目が守られなかったことを理由に開発業者とのリース契約を解除しており、これがさらなる訴訟に発展した。クリス・ライト・エネルギー長官は、今回の資金提供は西海岸の限られた輸出能力に対処し、米国のエネルギー支配力を前進させるものだと述べた。一方、サンフランシスコ・ベイキーパーを含む環境団体は、同プロジェクトには依然として大気質許可が必要であると指摘し、手続きを厳格に監視する意向を表明した。ターミナル運営会社のインサイト・ターミナル・ソリューションズは昨年破産を申請し、市に対して6億5,000万ドル以上の損害賠償を求めたが、その判決は後に控訴審で取り消されている。