大阪公立大学の科学者らが、クリーナーラブラーが鏡を使って人工的な寄生虫の跡を調べ、除去する様子を観察し、迅速な自己認識を示した。一部の魚は鏡の近くにエビを落として反射を研究する偶然性テストまで行った。これらの行動は、魚の自己認識がこれまで考えられていたよりも一般的である可能性を示唆している。
日本・大阪公立大学の曽川周平氏と神田正則氏率いる研究チームは、クリーナーラブラー(Labroides dimidiatus)と呼ばれる小型のサンゴ礁魚を対象に鏡テストを実施した。以前の研究では、これらの魚は写真で自分自身を認識していた。今回の実験では、寄生虫を模した斑点を魚につけた後、初めて鏡を導入した。 ラブラーはすぐに鏡を使って斑点の位置を確認し、除去を試みた。平均して、擦る行動は82分後に始まり、以前の実験で鏡を先に示してから斑点をつけた場合の4〜6日よりもはるかに速かった。「この研究では順序を逆にした。魚に先に斑点をつけ、その後初めて鏡を導入した」と曽川博士は説明した。「魚は体に何か異常があることに気づいていたが、見えなかった。鏡が現れると、既存の身体的期待に合った視覚情報が即座に提供され、擦る行動がはるかに速く起きた。」 鏡を数日使用した後、一部のラブラーはさらなる探求に着手した。タンクの底からエビを拾い上げ、鏡の近くで放ち、反射での動きを観察しながらガラスを触った。この「偶然性テスト」により、魚はエビの実在経路と鏡像を比較できた。これはイルカやマンタレイで見られる行動に似ている。 これらの知見は、クリーナーラブラーが柔軟な自己関連処理を行うことを示している。「クリーナーラブラーのこれらの知見は、鏡テストに合格した限られた種でのみ進化したものではなく、より広範な分類群、魚類を含む、より広い範囲で自己認識が存在する可能性を示唆している」と曽川博士は述べた。神田教授は、このような研究が進化論、動物福祉、医学研究、AI開発に影響を与える可能性があると付け加えた。この研究は2025年にScientific Reportsに掲載された。