『GreedFall』シリーズや『Steelrising』、『The Technomancer』で知られるパリ拠点のデベロッパー、Spidersが清算の危機に直面している。『GreedFall: The Dying World』が早期アクセスを終了してから2か月足らずでの事態となった。2026年2月下旬に経営破綻を申請した親会社Naconは、売却に向けて尽力したものの、設立18年の同スタジオの買収先を見つけることはできなかった。フランスの報道機関Origamiによると、清算手続きはすでに形式的な段階に入っており、スタッフは業務を停止して職務経歴書の更新や新たな就職活動を開始している。
2008年に『Silverfall』を手がけた元Monte Cristoの開発者らによって設立されたSpidersは、物語主導のAA(中規模)RPG開発で評価を築いてきた。同社のポートフォリオには、2016年の『The Technomancer』、200万本を売り上げ技術的な課題がありつつもその野心が高く評価された2019年の『GreedFall』、2022年の『Steelrising』、そして近作の続編『GreedFall: The Dying World』が含まれる。同続編は早期アクセス期間中に批判を浴び、経営破綻のニュースが深刻化する直前に同フェーズを終了していた。
Naconは2026年2月下旬に経営破綻を発表し、複数のスタジオに影響を及ぼす広範な危機のさなか、Spidersを含む資産の売却計画を打ち出していた(Nacon経営破綻危機の過去記事を参照)。しかし、この老舗の欧州デベロッパーに名乗りを上げる買収者は現れなかった。Spidersが進行中だったプロジェクトのひとつであるコードネーム「Dark」というライセンス作品は昨年中止されており、チームは『GreedFall 2』の完成と、生き残りをかけた新作の提案に注力せざるを得ない状況となっていた。
Origamiが引用した情報筋によると、スタジオの通常の業務は数日前に停止しており、裁判所による清算の承認も定型的な手続きとなっている。従業員たちは独学や求職活動に切り替えており、移行を円滑にするために労働組合(CSE)を通じて備品の買い戻しを組織する動きも見られる。スタジオの18年の歴史を締めくくる最後の集会が4月28日に開かれた。Naconの広報担当者は売却に関する問い合わせには回答していない。
以前、買収後の経営不手際や人員削減、プロジェクトの妨害を理由にNaconを「軽蔑と無能」と非難した労働組合のSTJVは、Spidersにおける状況の悪化を強調した。