香港の宏福苑の住民らが土曜日、火災で焼損した自宅に最後の荷物回収のため戻り、涙の再会となった。イアン・チュー氏は、自宅からトロー湾(吐露港)の最後の写真を撮影する機会を大切にした。この火災では宏昌楼の81人を含む計168人が犠牲となった。
土曜日、香港大埔にある宏福苑の住民グループが、警察の護衛のもと、火災で損壊した自宅へ私物を回収するために戻った。この訪問は月曜日に開始された15日間のプログラムの一環で、各世帯は階段での移動時間を除き、自宅に3時間滞在することが許可されている。住民らはキャンプ用バックパックやスーツケース、ナイロンバッグを運び出し、保護用のヘルメットを着用している者もいた。
合計168人の犠牲者の半数近くにあたる81人が亡くなった宏昌楼に住んでいたイアン・チュー氏は、トロー湾に面した自宅から、最後となる海の景色を写真に収めた。「改修工事が始まって以来、海や太陽の光を見ていなかったので、チャンスがあるうちにできるだけ多くの写真を撮ろうと思った」と、彼は記者らにその写真を見せながら語った。
同団地の全8棟は2024年夏から改修工事中であり、竹の足場と防炎メッシュで覆われていた。当局は、請負業者が使用した基準以下のネットが火災の急速な拡大を招いたと指摘している。火災の影響を受けなかったのは宏智楼のみであった。
今回の帰宅は、住民がこの地を永遠に去る準備をする中での、回収された品々との涙の再会となった。