ネスレはブルーボトルコーヒーのグローバルなカフェ事業を、ラッキンコーヒーの実質支配株主であるセンチュリアム・キャピタルに4億ドルで売却する契約を最終合意したと報じられている。ブルームバーグと日経アジアの報道で、先週の中国メディア初期報道に続くもの。ネスレは同ブランドのパッケージ商品を保持し、この動きはブルーボトルのプレミアム専門知識とラッキンの規模を組み合わせ、高級市場への拡大を図る。
3月4日の界面新聞を引用した報道では、センチュリアム・キャピタルがブルーボトルのカフェを4億ドル未満で取得に合意(ネスレがインスタントコーヒーとレディトゥドリンク製品を保持)との内容だったが、交渉は進展し、ブルームバーグと日経アジアによると、ぴったり4億ドルの契約でまとまったという。 センチュリアムはラッキンコーヒーの23%株式を保有し、過半数の議決権をコントロール。中国で急成長中のチェーンで、世界に3万店超(米国に9店)を展開した。昨年は売上高43%増、月間顧客9,400万人(前年比31%増)、店舗マージン17.8%、純利益5億1,400万ドルを達成。CEOの郭錦毅氏は市場変化を指摘し、「新鮮に淹れたコーヒーブランドはもはや価格設定だけに頼ることはできない…長期的な競争力はブランド認知、顧客体験、店舗網などの統合能力にますます依存する」と述べた。 ブルーボトルはオークランド発の「サードウェーブ」専門店で、主に米国と中国に100店超(2024年末米国74店で16位のチェーン、売上6%増)。2022年に中国進出も課題を抱え15店にとどまる。世界全体で約140のカフェを運営。 この契約でラッキンはバリューモデルを補完するプレミアムブランドを獲得、特に洗練された中国市場でスターバックス(先季プレミアム商品で既存店7%増)と対抗へ。ブルーボトルは当初別運営で、ラッキンの米国展開を技術と運用面で支える。公式発表待ちのなか、競争が激化している。