元プレイステーション幹部の吉田修平氏は、主要タイトルのPC版発売を遅らせるソニーの戦略を擁護し、同時発売には懐疑的な見解を示した。さらに、ソニーがシングルプレイヤー作品のPC移植を停止したというBloombergの報道に対し、戦略変更の証拠はないと否定した。
パワーハウス博物館で開催された「ALT Games Festival」の基調インタビューにおいて、2025年までPlayStation Indiesを率いた吉田修平氏は、ソニーがファーストパーティタイトルのPC移植を断念するという噂を否定した。これは、3月にBloombergのジェイソン・シュライヤー氏が、『Ghost of Yotei』や『Saros』などのタイトルで、PS5の売上を守るためにPC移植計画が中止されたと報じたことを受けたものだ。なお、マルチプレイヤーゲームである『Marathon』などについては、引き続きマルチプラットフォーム展開が行われるとしている。
吉田氏はプレイステーションの過去の独占戦略に言及しつつ、『Horizon Zero Dawn』が2020年にPC版として発売されたことで、巨額の投資を回収できるようになったという変化を指摘した。同氏は「ゲーム開発の規模と投資が拡大し続ける中で、(PC展開は)理にかなっている」と語り、大型タイトルのPC移植を支持した。また、移植をあえて遅らせることは「金を生むようなもの」であり、再投資を促進すると述べ、今世代における戦略変更の証拠については否定的な立場をとった。
Xboxの同時発売モデルと対照的に、吉田氏は同時リリースはプレイステーションのようなプラットフォームホルダーに不利益をもたらすと主張した。PC版の発売遅延に対する不満の声については認めつつも、『Helldivers 2』がコンソール発売から18ヶ月後に大成功を収めた例を挙げ、PS5の普及には大きな影響を与えていないと強調した。