19歳から94歳までの成人3966人を3年間にわたり追跡調査した結果、毎日短時間のオンライン・トレーニング・ツールを利用した参加者において、80代以上を含む幅広い年齢層で多面的な脳健康スコアの測定可能な向上が確認された。
テキサス大学ダラス校脳健康センター(Center for BrainHealth)の研究チームは、同センターが2020年に立ち上げた研究イニシアチブ「The BrainHealth Project」の一環として、19歳から94歳までの成人3966人を3年間にわたり追跡調査した。参加者は、1日約5分から15分の短いトレーニング活動に取り組んだ。
変化を追跡するために、研究チームは現在特許出願中の評価手法である「BrainHealth Index」を用いた。これは複数の尺度を「明晰さ(認知機能)」「感情的バランス(精神的健康)」「つながり(社会的なつながりや目的意識のある取り組み)」という3つの領域に統合したものだ。発表された分析によると、全体的なBrainHealth Indexスコアは人口統計上の各グループで経時的に改善しており、研究チームは80代の参加者にも肯定的な変化が見られたと述べている。
戦略ベースのトレーニングやコーチング、脳の健康に良い習慣の実践など、プログラムのツールへの取り組みは、年齢、性別、教育水準といった人口統計的要因よりも大きなスコア向上と関連していた。また研究チームは、当初のBrainHealth Indexスコアが最も低かった参加者が、最も大きな改善を示したと報告している。
これらの調査結果は2026年5月2日に『Scientific Reports』誌に掲載された。より広範なBrainHealth Projectでは長期データの収集が続けられており、これにはダラス地域の参加者約400人がサモンズ脳健康画像センター(Sammons BrainHealth Imaging Center)で計1200回以上の脳スキャンを受けた画像診断の取り組みも含まれている。