患者の医療記録を対象とした新たな分析によると、2型糖尿病の成人がGLP-1受容体作動薬を使用した場合、他の一般的な糖尿病治療薬を使用した場合と比較して、脱毛症の発症率が高いことが示された。
2026年7月22日に「The BMJ」誌に掲載されたこの研究では、2019年1月から2024年9月までに治療を受けたペンシルベニア大学医療システム(Penn Medicine)の患者の電子カルテが分析された。
年齢、性別、ボディマス指数(BMI)などの要因を調整した結果、GLP-1受容体作動薬の利用者は、SGLT-2阻害薬の利用者と比較して脱毛症のリスクが37%、DPP-4阻害薬の利用者と比較して68%高いことが示された。
リスクの増加が見られたのは、髪が再生する可能性のある非瘢痕性脱毛症に限られていた。絶対的な発症率は、1,000人年あたり約6~7件と低い水準にとどまっている。
研究者らは、これらの薬剤に伴う急激な体重減少が、栄養不足やホルモンバランスの変化を通じて影響を及ぼしている可能性があると指摘したが、因果関係については本研究では特定できなかった。