トルコのイスタンブールで5月12日から15日まで開催される欧州肥満学会(ECO 2026)で発表予定の国際的なメタ分析によると、減量プログラム中に1日約8,500歩まで歩数を増やし、その後も同様の歩数を維持した人は、減量後のリバウンドの可能性が低いことが示唆されました。
モデナ・レッジョ・エミリア大学のマルワン・エル・ゴッチ教授が主導した系統的レビューおよびメタ分析では、歩数に基づく生活習慣改善プログラムと減量成果を検証したランダム化比較試験が評価されました。研究チームは18件の試験を選別し、3,758人の成人を対象とした14件のランダム化比較試験を最終的なメタ分析に含めました。各試験において、生活習慣改善プログラムの参加者は、食事指導に加え、歩数を増やして記録するよう推奨されました。減量フェーズ終了時(平均期間7.9か月)には、プログラム参加者の歩数は1日平均8,454歩まで増加し、平均4.39%(学会資料によると約4kg)の減量を達成しました。維持フェーズ終了時(平均期間10.3か月)においても、参加者は平均1日8,241歩を維持しており、減量効果の大半を維持して平均3.28%(約3kg)の長期的な減量効果が確認されました。また、分析では歩数が多いほど時間経過に伴うリバウンドが少ないことが報告された一方、初期の減量期間中に歩数を増やしても減量幅の拡大にはつながりませんでした。研究チームは、1日約8,500歩まで歩数を増やすことは、減量後の体重維持を支援する現実的な戦略であると結論づけています。