アクティビスト投資家の綾乃村上氏がフジ・メディア・ホールディングスの議決権の3分の1を支配する可能性を警告したことで、同社の株価が火曜日に3カ月ぶりの大幅上昇を記録した。村上氏は不動産事業の分離・売却と配当性向の最低4%設定を要求している。この圧力は、性的暴行スキャンダルからの回復を試みる同社にとって試練となっている。
フジ・メディア・ホールディングスの株価は12月16日、東京で朝方に最大6.1%上昇し、3カ月ぶりの高水準となった。これは、村上氏と関連する投資主体がすでに4200万株超を保有し、さらなる2500万株の取得を計画しているとの発表によるものだ。村上氏は、著名投資家・村上世彰氏の娘で、日本でのアクティビスト投資家の影響力拡大の象徴的な事例となっている。
同社はテレビ、サテライト放送、ゲーム、音楽などの多角的事業を展開するが、最近の性的暴行スキャンダルにより評判が損なわれ、スポンサーと視聴者を失っている。このスキャンダルからの回復を試みる中、ダルトン・インベストメンツを含む投資家らとの対立が続いている。彼らはより高い説明責任と価値ある不動産部門の分離を求めているが、フジ・メディアはこれらの提案を拒否してきた。
同社は、投資家が議決権の20%以上を取得した場合、無料の株式取得権を発行する可能性を示唆しており、これは大株主の所有権を希薄化させる「毒薬条項」と見なされている。先月、同社は2030会計年度に自己資本利益率(ROE)5~6%を達成し、2033年度には8%に引き上げる計画を発表した。今年、同社の株価はすでに2倍以上に上昇している。