ホンダは、750ccの2気筒エンジン搭載車やTransalpを含む複数の二輪車モデルへと「E-Clutch(イー・クラッチ)」技術の展開を拡大している。このシステムは、ライダーがクラッチレバーを操作することなくギアチェンジを可能にしつつ、従来通りのマニュアル操作も維持できる。同社関係者は、この機能が様々な走行条件下でいかにスムーズなライディングを実現するかについて説明した。
2023年後半に650ccの4気筒プラットフォーム向けに初めて発表されたE-Clutchは、現在では250/300ccの単気筒エンジン車に加え、750ccや500ccの2気筒エンジン車でも利用可能となっている。ホンダは現在、750ccモデル向けにシステムの最適化を進めている。
アシスタントチーフエンジニアの小野淳也氏は、同技術が半クラッチ制御を用いることでギアチェンジ時のショックを低減していると説明した。これにより、従来のクイックシフターよりもスムーズかつ迅速なシフトチェンジが可能となり、特に低速での市街地走行においてその恩恵が顕著に現れる。
このシステムにはシフトダウン時のオートブリッピング機能が含まれており、急減速時のリアホイールホップも抑制する。ライダーは必要に応じてE-Clutchをオフにすることも可能で、その場合クラッチレバーは従来のMT車と全く同じように操作できる。
ホンダは、E-Clutchは従来の操作を置き換えるものではなく、それを補完するものであると強調した。同社は、様々なタイプのエンジンにおいて、ライダーの操る楽しさを損なうことなく、より幅広い層への利便性向上を目指している。