スクウェア・エニックスのローカライズ担当兼作詞家であるクリストファー・コージ・フォックス氏が、カリフォルニア州アナハイムで開催された「Final Fantasy XIV ファンフェスティバル」のパネルディスカッションにおいて、AIが生成した画像や動画を使用したことで批判にさらされました。「From Tacos to Tenders: Serving up the Lyrics of FFXIV」と題されたプレゼンテーションで、フォックス氏が時間的制約やCEOの関心を理由にAIの使用を公言すると、会場からはブーイングが起こりました。この様子はオンライン上でも拡散され、批判が強まっています。
2027年1月に発売予定のMMORPGの最新拡張パッケージ『Evercold』が4月24日に発表された翌日、アナハイムで開催中の「Final Fantasy XIV ファンフェスティバル」は2日目を迎えました。自身のパネルにおいてフォックス氏はAIツールを使用した経緯について「時間的な制約があり、公式写真の使用許可を得ることができなかった」と説明しました。さらに「当社のCEOが日々の業務にAIツールを取り入れることに非常に意欲的であることもあり、私たちがThe Primalsで一緒に仕事をした著名なアーティストをAIで模倣してみることにしました。結果としては、大成功……いえ、まったく成功しませんでしたね」と語りました。プレゼンではCopilotを使って制作されたミュージックビデオや、AIが生成したサウンドトラックアーティストの画像が何度も投影されました。目撃者によると、それまで笑い声に包まれていた会場は静まり返り、あからさまな落胆の溜息が漏れ、意図したような肯定的な反応はごくわずかな参加者からしか得られませんでした。オンラインではBlueskyなどのプラットフォームでファンが失望を露わにしており、「コージ・フォックスがファンとの良好な関係を自ら破綻させていく様子を目の当たりにした」「仕事でAIを使ったことを披露したせいで、彼がこれまで積み上げてきた信頼を少なくとも半年分は失った」といった厳しいコメントが寄せられています。スクウェア・エニックスの桐生隆司社長は以前よりAI活用を推進しており、2023年の年頭所感において「コンテンツ制作やパブリッシング業務の両面において、AIやその他の最先端技術を積極的に活用していく意向です」と述べていました。