科学者チームが日本でこれまで未知であった鳥類「トカラセンダイムシクイ」を特定した。遺伝学的研究により、外見が似ているイイジマムシクイとは別種であることが明らかになった。
今回の発見は、1982年以来となる日本での新たな鳥類種の報告である。ウプサラ大学、ヨーテボリ大学、および日本の研究機関の研究者らは、全ゲノム解析と鳴き声の比較分析を経てこの結論に至った。
イイジマムシクイは、東京の南にある伊豆諸島と、さらに南西に位置するトカラ列島に生息している。両地域の鳥類は外見がほぼ同一であるにもかかわらず、DNAには大きな違いがあることが判明した。
ウプサラ大学のPer Alström氏は、世界的な環境危機の中で隠れた生物多様性を明らかにするために、遺伝学的手法が重要であると述べている。両種とも個体数が少なく遺伝的多様性が低いため、新種であるトカラセンダイムシクイについても国際自然保護連合(IUCN)による「危急(Vulnerable)」の指定を受けるよう勧告が出されている。
この研究成果は、PNAS Nexus誌に掲載された。