ダブリン・トリニティ・カレッジの神経科学者らが、生後わずか2ヶ月の赤ちゃんがすでに動物やおもちゃなどのカテゴリに視覚情報を分類できることを発見。脳スキャンとAIを用いた研究は、知覚の初期基盤を明らかにする。これにより、乳児認知に関する従来の想定が覆された。
Nature Neuroscienceに掲載された新研究は、乳児が周囲の世界を予想よりずっと早く整理し始めることを示している。トリニティ・カレッジ・ダブリンのCusack LabでCliona O'Doherty博士が主導したこの研究では、ダブリンのCoombe病院とRotunda病院から130人の生後2ヶ月の乳児が参加。各乳児は柔らかいビーズバッグに横たわり、ノイズキャンセリングヘッドホンを着用し、猫、鳥、ラバーダック、ショッピングカート、木など12のカテゴリのカラフルな画像を見ながら機能的MRI(fMRI)スキャンを受けた。セッションは注意を保つため15-20分だった。研究者らはこれらの脳活動パターンを人工知能モデルと組み合わせ、乳児が視覚をどのように表現・分類するかを解読した。「2ヶ月齢では言語や微細運動制御の欠如によりコミュニケーションが制限されているが、彼らの心はすでに物体の見た目を表現するだけでなく、それらがどのカテゴリに属するかを判断していた」とO'Doherty博士は説明した。これはこれまでに最大規模の覚醒乳児に対する縦断的fMRI研究である。チームリーダーのRhodri Cusack(トリニティのThomas Mitchell認知神経科学教授)は、より広範な応用を強調した:「この研究は...乳児が非常に幼い年齢で何を考えているかを測定する全く新しい方法を開く。また、神経画像診断と計算モデルを極めて若い乳児の診断ツールとして用いる可能性を示している」。共著者のAnna Truzzi(現在クイーンズ大学ベルファスト)は、AIと神経画像の最近の進歩が脳の急速な発達の最初の1年への洞察を可能にしたと指摘した。知見は早期教育、神経発達障害の支援、より効率的なAI設計を導く可能性がある。新生児科医のEleanor Molloy氏は、早期脳成長に影響する障害理解の必要性を強調し、覚醒fMRIの有望性を述べた。この研究は2026年のNature Neuroscience論文(DOI: 10.1038/s41593-025-02187-8)に詳細に記され、乳児脳機能の初期からの豊かさを強調している。