ニューオーリンズにある第5連邦控訴裁判所の3裁判官パネルは、長年続いてきた家庭での蒸留酒製造を禁じる連邦法について、議会の課税権を行使する根拠としては正当化できないとの判決を下し、ホビー・ディスティラーズ・アソシエーション(Hobby Distillers Association)とその会員4名側の主張を支持した。
米国の控訴裁判所は金曜日、家庭で蒸留酒を製造することを長年禁じてきた連邦法は違憲であるとの判断を下した。
ニューオーリンズにある第5連邦控訴裁判所は、非営利団体であるホビー・ディスティラーズ・アソシエーションおよびその会員4名に有利な判決を言い渡した。同団体によれば会員数は約1,300名にのぼり、成人は趣味の一環など個人的な目的であれば、家庭で自由に蒸留酒を製造できるべきだと主張していた。
争点となった禁止規定は、南北戦争後の復興期に制定された連邦アルコール税法に遡る。ロイター通信によると、この禁止令は酒税の脱税防止などを目的に1868年7月に制定されたもので、違反した場合は最大5年の禁錮刑および1万ドルの罰金が科される可能性がある。
3人の裁判官パネルを代表して執筆したイーディス・ホーラン・ジョーンズ控訴裁判事(Circuit Judge Edith Hollan Jones)は、この全面的な禁止は、政府が税収を得るための規制ではなく、活動そのものを完全に排除するものであるため、議会の課税権の適切な行使とは言えないと指摘した。
ジョーンズ判事はまた、単に課税逃れの可能性があるという理由だけで家庭内の活動を犯罪とみなす政府の広範な解釈を退け、そのような論理がアルコールにとどまらず、一般的な家庭内労働や小規模事業にまで拡大しかねないと警告した。ジョーンズ判事は「制限する原則がなければ、政府の論理は、警察権のような一般的な連邦権限の創設を避けるために憲法を慎重に読み解くという、当裁判所の義務に違反することになる」と記した。
ロイター通信の報道によると、米司法省は直ちにコメントを出していない。財務省のアルコール・タバコ税貿易局も、コメントの要請に即座に応答しなかった。
ホビー・ディスティラーズ・アソシエーションの代理人弁護士であるデビン・ワトキンス氏は、この判決を連邦権力に対する重要な抑制であると評価した。上訴で弁論を担当したアンドリュー・グロスマン氏は、この決定を「個人の自由にとって重要な勝利」であり、原告が家庭での蒸留を追求できるようになる道を開くものだと述べた。
この控訴裁の決定により、2024年7月10日にテキサス州フォートワースのマーク・ピットマン連邦地裁判事が下した、原告側の主張を支持する判決(政府の上訴により執行が停止されていた)が維持されることとなる。