『Crimson Desert』の主人公クリフの声を担当したアレック・ニューマン氏が、5年に及ぶ収録プロセスが頻繁な変更と方針の欠如に翻弄されたものであったことを語った。ポッドキャストのインタビューで同氏は、キャラクターの物語を明確にするよう開発側に強く求めたと述べている。パールアビスが手がけるこのオープンワールドRPGは、開発における困難が報じられつつも、300万本の売上を記録している。
アレック・ニューマン氏は、3月29日に配信されたポッドキャスト「Friends Per Second」の中で、パールアビスの『Crimson Desert』でクリフを演じた際のエピソードを共有した。同氏によれば、収録プロセスは5年間に及び、忙しい時期とそうでない時期が繰り返されたという。開発開始から2年近く経った頃、開発陣から「本格的な収録を開始する」と告げられた同氏は、「どういう意味だ?もうずっとやっているじゃないか!」と返したという。最初の1年半は、まるでデモ版を作っているかのような感覚だったと彼は付け加えた。クリフという名前も当初は「マクダフ」であり、物語の背景設定も終始流動的であった。ニューマン氏が開発側に「で、一体何が起きているんだ?」と繰り返し問いかけても、明確なプロットの方向性は示されず、渡されるのは「パイウェルの各地域に関するカード」ばかりだった。彼は、開発側が絶えず「ゴールポストを動かし続けていた」と指摘している。2年半が経過した頃、開発チームはグレイメイン勢力とクリフの家族との絆に重点を置くようになり、それが物語の骨子となった。ニューマン氏はそれだけでは不十分だと考え、「彼が仲間を大切に思っていることは分かるが、それを語る独白の台詞が書かれていない」と改善を求めたという。本作は300万本を売り上げ、継続的なアップデートが行われるなど商業的には成功を収めているものの、Eurogamerのレビューではその物語について「致命的に作り込みが足りない」と評された。匿名の情報筋によれば、組織内の権力争いもあり、物語が確定したのはリリース直前だったと報じられている。『Still Wakes the Deep』でBAFTA賞を受賞し、『Cyberpunk 2077』への出演でも知られるニューマン氏は、本作を他のプロジェクトとは「非常に異なる」と表現した。彼は、「何一つ情報を明かさないキャラクターで150時間を演じ切るのは、非常に、非常に困難なことだ」と、その挑戦の過酷さを強調した。